2015 |
06,07 |
«言い訳»
夕暮れの訪れが心なしか早くなった。コツんっと音を鳴らしながら歩いていると、タタタタッと小走りが後ろから追いついてきた。
「今日はもう帰るの?」
そう、彼女は聞いた。
うん。今日は帰るんだ。家の方が捗りそうなんだ。
「そう、わかった」
私の返事に了承し、彼女は消える。
彼女の意味はそれだけだ。
私は少し空を見かけた目を、また道の模様へと戻した。
1時間後にはきっと、寝ている未来がそこには見えた。
「今日はもう帰るの?」
そう、彼女は聞いた。
うん。今日は帰るんだ。家の方が捗りそうなんだ。
「そう、わかった」
私の返事に了承し、彼女は消える。
彼女の意味はそれだけだ。
私は少し空を見かけた目を、また道の模様へと戻した。
1時間後にはきっと、寝ている未来がそこには見えた。
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