ぽんこつペチカ

吐き気がするんだ

　　　　　　　　　　　この気持ち

わたしにも


あなたにも　。

いっぱいの幸せをふりかえって

不安になるこの気持ちは

贅沢の産物なのだろうか？

それとも、

実は幸せ自体が虚無なのだろうか

幻か

わたしたちは

迷い迷って

前が見えなくなる

目はしっかりと前方を見つめ

視界は開けているのに

大事な足元を

見れていないからかな

あかいあかり

ぼんやり ひかって

ぐるり、と　つつむの

寝ぼけ眼の

私と

白く　乱れた

おふとん と 。

いっぱい
　　　　　いっぱい
　　　　　　　　　　たくさん、知識をつけて
立派な大人になろう！　と、
意気込んでた日も　あったっけ？

毎日
　　　コツ コツ
　　　　　　　　勉強して
そんな毎日を　否応なく　繰り返してて



ふと、
窓辺から　澄み渡る青空が覗けたとき


その“爽快さ”を



ふと、
込み上げてきた悲しみに　えづきそうになったとき


その“震え”を




上手く
言葉に
表せなくて

　　　　　　焦って

　　　　　　　　　　モヤモヤして

　　　　　　　　　　　　　　　　　……気づいた




あぁ、


僕は　もう






凝り固まった　「大人」の一員か、って。